相続財産って何ですか？

相続財産には、プラスの財産だけではなく、マイナスの財産も含まれます。

ですから、相続財産を計算するためには、土地や家屋などの不動産、現預金、株式などの有価証券、貸付金、（被相続人が個人事業主なら）事業にかかわる売掛金などのプラスの財産はもちろんですが、住宅ローンやその他の借入金、固定資産税の未払い分などといった債務、すなわち、「マイナスの財産」まで、漏れのないように調べなければなりません。

また、民法上の相続財産ではありませんが、相続税の計算上算入しなければならない、「みなし相続財産」があります。これは、亡くなった方が相続人を受取人として加入していた生命保険金や、死亡退職金などです。

相続対象になる財産例

マイナスの相続財産の方が多い場合は、「故人の死亡を知った時から」３ヶ月以内に、プラスの財産もマイナスの財産も受け継がない相続放棄の手続きをしなければいけません。

放棄によって次の順位の者が相続人となりますので、大きな借金が残っている場合は、第3順位の相続人まで全員が放棄の手続きをしないと、誰かが困ることになります。ですから、なるべく早く相続人と相続財産を確定することが大切です。

相続放棄とは？